おはようございます🌞
メッチョ半導体です!
半導体事業を見据え、勉強した事をOutputしています。
今回は、
【テック投資】Armの戦略と半導体のIPとLSIを、理解しよう!
『まずは通信のIP』
「IPとIPアドレスの違い(通信)」
1.通信IPとは!?
・データの送受信について、規格したルール。
・IP正式名称、Internet Protocol。
・IPのルールに基づき、通信が行われている。
2.TCP/IPの役割
・IPだけが通信プロトコルでは、ない。
・IPとTCP、セットで通信が行われる。
・TCP→Transmission Control Protocol
・IPアドレス
…ネットワーク上にある機器を識別する為に、割り当てられた「インターネット上の住所」(の様なもの)。
・IP
…IPとは通信を行う際の、プロトコルの事。通信IP内に「IPパケット」があり、「IPパケット」の中の「IPヘッド」内に上記インターネット住所にあたる「IPアドレス」情報が収められている。
『半導体におけるIP』
と、上記のIP説明これは通信ネットワークにおける『IP』の事。半導体分野における『IP』とは、「Intellectual Property」の略で、知的財産の事。「マクロ」とも呼ばれ、MPU(マイクロプロセッサ)やメモリ等の設計に欠かせない『設計データ』の事。この設計データ全般の知的財産が半導体における『IP』にあたる。
つまり、半導体におけるArm IPとは…Arm仕様のCPU仕様書やCPU設計図の事。
『マイクロプロセッサ(MPU)とは!?』
MPUとは、要は半導体そのものの事。
CPU実行に必要な算術回路、論理回路、制御回路を含む電子デバイスの事。
・CPU=半導体の中にある演算装置・制御装置の事
『半導体のメモリとは!?』
半導体の回路を電子的に制御して、データを一時的に記憶・保存する半導体回路装置の事。
『Armのビジネスモデル』
Armはマイクロプロセッサ(MPU)やCPU、メモリ等の設計・開発に必要な「設計データ」を研究・開発・改良を行い、販売を行う『IPベンダー』。販売先(Google・Apple・Amazon・ルネサスエレクトロニクス・NVIDIA等)へArm仕様のCPU仕様書やCPU設計図を販売し、ライセンス収入とロイヤリティ収入を得るビジネスモデル。
【IPベンダーの意義】
テクノロジー業界は、常に新しい商品を如何に早く市場へ投入出来るかが市場競争力に繋がる重要なポイント。Armの様にIPに特化した企業がIP(半導体の設計データ)の研究開発を行い、IPライセンスを販売する事で、半導体全体の工程の分業化が可能になり、「作業の効率化」「時間の短縮」を図る事が出来る。「互換性」「信頼性」もIPプロバイダー側(Arm側)で確認済みの為、新製品の設計における不具合リスクを低減する事も出来る。
IPプロバイダーとは!?
【LSIとは!?】
■システムLSI(SoC)
様々な半導体コアを、1つのチップに集積した高性能半導体の事。
■システムLSI(SoC)
1つのチップ(半導体)の上に様々な半導体コアを搭載した高性能半導体。
半導体のPKG(パッケージ)を剥がすと、チップの上には...
CPUコア、メモリ、GPU、トランジスタ、DRAM等様々な機能が集積されている。
システムLSI(SoC)は超高性能の為、LSI1つでその製品、システムの中枢を担う事が出来る。
有名なのはAppleの『M1』
→1個の半導体チップ上に...
・CPU
・GPU
等の様々な機能を実装している。
機能が複雑で高性能。その製品専用のLSI(SoC)半導体を作る。
・例:Macbook Air専用 システムLSI(SoC)
・例:Macbook Pro専用 システムLSI(SoC)
システムLSI(SoC)は開発に多くの時間と費用がかかる為、大きな需要が容易に予測できる”人気製品”でないと中々開発しにくい半導体。ArmはこのシステムLSI(SoC)の設計も行っている。
『LSIの種類』
・通信制御系LSI…スマホ、携帯電話用LSI
・電源系LSI…デジタル家電ほぼ全てに採用
・音響系LSI…スピーカー等、立体的な音の調整が得意なLSI
・画像処理用LSI…液晶、ディスプレイ用のLSI
・センサー系LSI…温度、電波等の処理が得意なLSI
・人工知能系LSI…AI用、高速で自由度が高いLSI
・モーター制御系LSI…モーター制御が得意なLSI
・情報制御系LSI…車間距離や障害物の感知が得意なLSI
これがLSI(SoC)。LSIの中に「CPU」「GPU」「メモリ」「DRAM」等の様々な機能が集積、実装された高性能半導体チップの事。
【Armの戦略】
『Armの強み』
・スマホCPUで世界シェア99%以上
・小型、低電力で高性能なCPU
・世界中に広がるArmネットワーク
『Armが得意な分野・CPU』
・AI.ML…AI、機械学習系CPUの開発・設計
・Automotive…自動運転系CPUの開発・設計
・EDA…半導体設計用ソフトウェアCPUの開発・設計
・IOT…電化製品系CPUの開発・設計
・IC.LSI…集積回路系CPU(超高性能)の開発・設計
こうした分野別のIPを開発・設計し、半導体企業IDMやファブレス企業へライセンスを販売。
Arm戦略としては...
①.スマホCPUシェア99%以上の維持・拡大
②.クラウド・自動運転・IOT・EDA・LSI分野等のCPU開発での更なるシェア拡大
③.世界中に広がる強固なArmネットワークの更なる強化・拡大 ...等が挙げられる。
IDM…開発・設計・販売を全て行う一気通貫型の半導体企業
・Intel
・Samsung 等
・Arm
Arm ML(機械学習)用IP
【メッチョ所見】
Armの補強・補完が目的の半導体ベンチャー設立は、IP設計段階で重要になってくるEDA(半導体設計用ソフトウェア)分野の強化の可能性がやはり高そう。あとは以前も触れた、特許や法律面の強化でのArm保護。今回は、単純なエンジニアの囲い込みは??...どのみち長期戦・長期的視野に立った戦略の筈。投資スキルはそこそこ上がっているので、(そう遠くない)後々の半導体事業の為にも、エンジニア的勉強あるのみ!!
今回は、以上です!!
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